(23番 福中眞美議員 登壇)
5 ◯23番 福中眞美議員 おはようございます。ただ今から議会運営委員会の委員長報告を行います。
当委員会は、議長の諮問に基づき、11月29日に委員会を開催し、調査いたしましたので、その結果について、逐次ご報告いたします。
まず、今期定例会の運営につきまして、今期定例会の会期は本日から12月21日までの20日間とし、会議の開催は会期日程表案のとおり決定しておりますので、ご確認願います。
次に、今期定例会に付議されます、本日、市長が提案されます議案につきまして、議事日程第1号のとおり、まず本日の即決案件として、人事議案1件を質疑を省略し、通告による討論を経て表決するとともに、その他の議案については、人事議案の審議終了後、一括議題に供した上で市長から
議案提案理由説明を受けた後、議案審議を延期し、その後、一般質問を行います。一般質問につきましては、発言通告提出者17名のうち、提出順に本日は4名が、2日目本会議は5名が、3日目本会議も5名が、4日目本会議は3名が行うこととなります。
次に、4日目本会議では、一般質問終了後に、本日質疑を延期いたします議案について、議決あるいは各所管委員会に審査を付託するとともに、議員提出議案第6号については、提出者による
議案提案理由説明の後、所管委員会に審査を付託することに決定しております。
次に、この後の諸般の報告についてでありますが、まず先例に基づき、閉会中に開催された議員定数に関する特別委員会の委員長報告を行います。
次に、閉会中に議長が都市建設委員会にご自身を指名されましたので、ご報告を受けるとともに、閉会中に実施されました都市建設委員会における調査結果について委員長から報告書が提出された報告を議長から受けます。
次に、9月定例会で採択いたしました請願の処理の経過と結果の報告、例月出納検査の結果報告書及び陳状書等が提出された報告を議長から受けます。
次に、発言等の
通告書等提出締切日につきましては、申合せ及び当委員会の調査結果により、会期日程表案のとおりとなります。
最後に、
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた対応につきましては、先の9月定例会及び11月
臨時会と同様とすることに決定しております。
以上、議会運営委員会の委員長報告といたします。
続きまして、議員定数に関する特別委員会の委員長報告を行います。
当委員会は、11月17日に委員会を開催し、
パブリックコメントの結果の取りまとめ及び調査報告書の取りまとめについて協議いたしましたので、ご報告いたします。
パブリックコメントの結果の取りまとめについては、正副委員長案のとおり、取りまとめることに決定するとともに、調査報告書についてはこれまでの調査した資料に
パブリックコメントの取りまとめ及び委員会で実施予定の自由討議の会議録を追加したものとすることに決定いたしました。また、留保していた議案提案者への質疑を再開し、質疑を終結するとともに、次回の委員会で実施予定の自由討議の論点案を提示いたしました。
以上、議員定数に関する特別委員会の委員長報告といたします。
6 ◯吉村善明議長 報告は終わりました。
次に、
都市建設委員会委員の選任については、閉会中において、委員会条例第6条第1項の規定により、私を新たに指名いたしましたので、同条第2項の規定により、ご報告いたします。
次に、都市建設委員会の委員長から提出されております調査報告書につきましては、
委員会所管事務調査報告一覧表のとおりでありますので、ご報告いたします。
次に、9月定例会で採択いたしました請願に対する処理の経過及び結果の報告につきましては、配布いたしております資料のとおり、市長から報告されておりますので、ご清覧おき願います。
次に、監査委員から、令和4年7月分の例月出納検査の結果報告書が提出され、事務局において保管いたしておりますので、ご了承おき願います。
最後に、9月定例会における陳状書等の提出締切り後から今期定例会における陳状書等の提出締切りまでに議長宛てに提出されております陳状書等につきましては、陳状書等一覧表のとおりであります。
以上で諸般の報告を終わります。
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7 ◯吉村善明議長 市長から招集の挨拶を受けます。
小紫雅史市長。
(小紫雅史市長 登壇)
8 ◯小紫雅史市長 それでは、開会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げます。
まず初めに、多年にわたり、市議会議員として生駒市のご発展に寄与されるとともに、自治の振興に尽くされました、故中谷尚敬前議長に対しまして、そのご逝去を心から悼むとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
私も市長といたしまして、いろいろな市政を左右するような大きな問題を議長に相談をし、温かいお言葉や、ときには厳しいご指導をいただきながら、市政を前に一歩でも進めるために、議長にご指導いただき、またときには議長と共に大きな課題に対応してまいりました。議長がこよなく愛されたこの生駒のまち、このまちの更なる発展を議長が心から祈念をしていた生駒市のこれからの更なる発展をしっかりと具体化、実現するために、全力を尽くすことを心に誓いながら、本当にお世話になったことに対する感謝を申し上げたいと思います。安らかにお眠りいただきたいと思います。本当にありがとうございました。
さて、令和4年生駒市議会第7回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましてはご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
今定例会では補正予算案件が5件、条例案件が5件、指定管理者の指定案件が2件、市道路線の認定案件が1件、人事案件が1件の合計14件につきましてご審議等をいただくものでございます。内容につきましては改めてご説明申し上げますので、議員各位におかれましては、よろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願いを申し上げます。
以上、定例会招集の挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
9 ◯吉村善明議長 招集の挨拶は終わりました。
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午前10時16分 開議
10 ◯吉村善明議長 これより本日の会議を開きます。
本日の日程につきましては議事日程のとおりとなりますので、ご了承おき願います。
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日程第1 会期の決定
11 ◯吉村善明議長 日程第1、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から12月21日までの20日間とすることにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
12 ◯吉村善明議長 ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から12月21日までの20日間とすることに決定いたしました。
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日程第2 会議録署名議員の指名
13 ◯吉村善明議長 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第85条の規定により、18番塩見牧子議員、20番吉波伸治議員、22番白本和久議員の以上3名を指名いたします。
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日程第3 議案第89号 生駒市公平委員会委員の選任について
14 ◯吉村善明議長 日程第3、議案第89号、生駒市公平委員会委員の選任についてを議題といたします。
本案について、市長から議案提案理由の説明を受けます。
小紫雅史市長。
(小紫雅史市長 登壇)
15 ◯小紫雅史市長 ただ今上程されました、議案第89号、生駒市公平委員会委員の選任についてにつきましては、吉田豊彦委員及び八幡満久委員の任期が令和4年12月20日をもって満了することから、引き続き吉田委員を選任するとともに、八幡委員の後任として、新たに福田進氏を選任するため、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。委員の任期は4年でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
16 ◯吉村善明議長 説明は終わりました。
これより討論に入るのでありますが、通告がございません。よって討論なしと認め、これにて討論を終結し、本案を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり同意することにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
17 ◯吉村善明議長 ご異議なしと認めます。よって、日程第3、議案第89号は原案のとおり同意することに決定いたしました。
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議案第89号 生駒市公平委員会委員の選任について
原案どおり同意確定
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日程第 4 議案第76号 令和4年度生駒市
一般会計補正予算(第9回)
日程第 5 議案第77号 令和4年度生駒市
介護保険特別会計補正予算(第2回)
日程第 6 議案第78号 令和4年度生駒市
国民健康保険特別会計補正予算(第1回)
日程第 7 議案第79号 令和4年度生駒市
水道事業会計補正予算(第3回)
日程第 8 議案第80号 令和4年度生駒市
病院事業会計補正予算(第3回)
日程第 9 議案第81号 生駒市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定について
日程第10 議案第82号 生駒市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する
条例等の一部を改正する条例の制定について
日程第11 議案第83号 生駒市の一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する
条例の制定について
日程第12 議案第84号 生駒市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制
定について
日程第13 議案第85号 生駒市
子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定につ
いて
日程第14 議案第86号 生駒市生涯学習施設の指定管理者の指定について
日程第15 議案第87号
生駒ふるさとミュージアムの指定管理者の指定について
日程第16 議案第88号 市道路線の認定について
18 ◯吉村善明議長 日程第4、議案第76号、令和4年度生駒市
一般会計補正予算(第9回)から、日程第16、議案第88号、市道路線の認定についての以上13議案を一括議題といたします。
13議案について市長から
議案提案理由説明を受けます。
小紫雅史市長。
(小紫雅史市長 登壇)
19 ◯小紫雅史市長 それでは、ただ今上程されました議案第76号から、議案第88号までを順次説明申し上げます。
初めに、議案第76号、令和4年度生駒市
一般会計補正予算(第9回)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ9億6,539万5,000円を追加し、総額455億4,005万9,000円とするものでございます。主な内容は、人事院勧告及び人事異動等による人件費の補正、令和3年度実施の
生活困窮者自立支援金の超過交付分の返還、
成年後見制度利用支援事業に対する介護保険特別会計への繰出し、障がい福祉サービス費の増加及び報酬改定に伴う福祉、介護職員等のベースアップ等の加算による増額補正、
後期高齢者医療給付費の令和3年度精算による追加支払い、子ども医療費等の一部無償化及び対象拡大に要する経費、市立病院における
新型コロナウイルス感染症拡大防止や、医療提供体制の整備に要する経費に対しての病院事業会計への繰出し、
コミュニティバス運行事業に係る経費、花の
まちづくりセンターふろーらむ管理棟の空調設備の更新に係る経費、
生駒南小中学校周辺警戒調査の業務、小学校施設修繕費の増額補正、鹿ノ台小学校の大規模改修実施時期の見直しに伴う設計予算の減額、原油価格物価高騰の長期化に伴う光熱費等の運営経費の負担軽減を図るため、障がい者及び介護保険の
事業所並び医療機関等に対する給付金の増額補正を行うものでございます。なお、これらの事業の財源といたしましては、国費や県費、基金及び一般財源から前年度繰越金を活用するものでございます。また、年度内に完了しない事業について繰越明許費を追加するとともに、債務負担行為の追加を行うものでございます。
続きまして、議案第77号、令和4年度生駒市
介護保険特別会計補正予算(第2回)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ370万2,000円を追加し、総額93億5,371万9,000円とするものであり、主な内容は
成年後見制度利用支援事業において、対象者の要件を拡大して報酬助成を実施するとともに、申立て費用の助成を実施することから増額補正を行うものでございます。
次に、議案第78号、令和4年度生駒市
国民健康保険特別会計補正予算(第1回)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ2億6,805万1,000円を追加し、総額117億5,102万7,000円とするものでございます。主な内容は医療費が当初見込みよりも上回る予測から、一般被保険者療養給付費及び一般被保険者高額療養費の不足が見込まれること、また国民健康保険加入のまま社会保険へ移動したことなどによる国民健康保険税の過年度還付が多数発生したことから、増額補正を行うものでございます。
次に、議案第79号、令和4年度生駒市
水道事業会計補正予算(第3回)につきましては、令和4年9月議会にて、燃料価格の高騰に伴う電気料金の値上がりによる動力費の増加分について増額補正をお願いしたところでございますが、電力供給が市場価格に応じて料金を算定する卸市場価格連動制に移行したことに伴う電気料金の値上がりにより、営業費用に係る予算に不足が生じるため、増額の補正をお願いするものでございます。
次に、議案第80号、令和4年度生駒市
病院事業会計補正予算(第3回)につきましては、生駒市立病院における
新型コロナウイルス感染症への対応として、医療提供体制の整備等について支援するための交付金を支出するものでございます。
続きまして、議案第81号、生駒市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定についてにつきましては、個人情報の保護に関する法律の改正により、国の行政機関、独立行政法人を対象とした個人情報保護の法律を統合するとともに、各地方公共団体が独自に定めていた個人情報保護制度についても、統合後の法律において全国的な共通ルールを規定することになったことに伴い、本市の個人情報保護条例を廃止し、改正された個人情報の保護に関する法律の施行に関し必要な事項を定める条例の制定を行うものでございます。
次に、議案第82号、生駒市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、人事院勧告に基づき、期末手当の支給月数を改正するものでございます。
次に、議案第83号、生駒市の一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、人事院勧告に基づき、勤勉手当等の支給月数給料表を改正するものでございます。
次に、議案第84号、生駒市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、国家公務員の非常勤職員に対する退職手当について支給対象の要件が緩和されたことに伴い、本市においても同様の取扱いとするため、所要の改正を行うものでございます。
次に、議案第85号、生駒市
子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、子育て世代への経済的負担の軽減を図り、子どもの健康保持及び福祉の更なる増進を図るため、子ども医療費の助成対象年齢を15歳から18歳まで拡大するための改正を行うものでございます。
次に、議案第86号及び議案第87号の2件の指定管理者の指定につきましては、いずれも地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を求めるものでございます。
初めに、議案第86号、生駒市生涯学習施設の指定管理者の指定についてにつきましては、
やまびこホール管理組合をやまびこホールの指定管理者として指定するものでございます。指定期間は令和5年4月1日から令和6年3月31日まででございます。
182 ◯吉村善明議長 梶井議員。
183 ◯4番 梶井憲子議員 やっぱり現状維持というのはかなりハードルが高い数字かなと思うんですけども、ここを何とか、収支均衡と言われると、なかなか無理も言えないところもあるかと思うんですが、減便すれば、あと何人乗れば、このままずっと存続できるよという数字が今後の協議の中でもし分かればお示しいただければ、地域で何らかの取組をして、その数字をクリアできるような努力もできるのかなと思いますので、今後の協議の中でまたそういった数字も、具体な数字が分かればお示しいただければと思います。
あと、あすか野センターのバス停でたくさんの小学生がバスの利用をするのに並んでいるのを見かけるんですけども、通学にバスを利用している小学生がいらっしゃいますが、再編での減便というのをちょっと心配しているんです。現状どれくらいの児童が通学にバスを利用しているのか、分かればお願いします。
184 ◯吉村善明議長 奥田教育こども部長。
185 ◯奥田吉伸教育こども部長 まず、西白庭台からあすか野センターにということで、児童が乗っているということでございます。あすか野センターに、子どもさんたちがお待ちいただいているというふうなお話になっておりますね。まず、西白庭台につきましては、指定校変更で本来の学校が生駒台小学校でありますが、調整区域となっておりますので、西白庭台からあすか野小学校に通っていただいているというものが前提となっております。そのお子様につきましては166人、これ5月1日現在の数字ではございますが、166人の方があすか野小学校に行っていただいているということでございます。その中でバスをご利用いただいていると、定期を買っていただいている方が今現在115人、定期を買っていないが、雨のときに乗ったりというお子さんですね、そういった方が20人いらっしゃると。合わせて135人の利用があるということでございます。
186 ◯吉村善明議長 梶井議員。
187 ◯4番 梶井憲子議員 非常にたくさんの子どもたちがバスに乗って毎日通学しているんですけども、その通学バスの便数というのは、朝と下校の時間、どれくらい走っているのか、把握できていれば、お願いします。
188 ◯吉村善明議長 奥田部長。
189 ◯奥田吉伸教育こども部長 行きしなと帰りしなという言い方で申し訳ないですけども、登校時のバス、西白庭台2丁目の方から乗っていただくような便が7時12分のバス、こちらが出ております。ただ、乗員数、多いということで増便をかけていただいております。いわゆる同じ時間に2台が走るという状況ですね。こういったもので対応していただいています。帰りにつきましては、帰りの下校時間にも関わってまいりますけれども、15時1分と16時1分のバスになっております。そのときも15時、16時、どちらかいずれか多い方、子どもさんの下校時間が多い方に1便増便をしていただいているという状況でございます。
190 ◯吉村善明議長 梶井議員。
191 ◯4番 梶井憲子議員 やっぱり減便によって通学に影響が出ないように配慮した調整をいただきたいんですけども、そういったことは奈良交通との交渉の中に含まれているんでしょうか。
192 ◯吉村善明議長 米田部長。
193 ◯米田尚起建設部長 減便により通学に影響しないような協議なんですけど、今現在はまだそこまでは達しておりません。
194 ◯吉村善明議長 梶井議員。
195 ◯4番 梶井憲子議員 やっぱり今後の協議の中でそういったことも考慮しながら、話合い、進めていただければと思います。あと、バス1本乗り遅れたら、児童が長い道のり1人で歩いて登校しないといけないとか、そういうことがあっては本当にならないと思っております。くれぐれもよろしくお願いいたします。
196 ◯吉村善明議長 小紫市長。
197 ◯小紫雅史市長 今、部長、そう申し上げましたけれども、高山の富雄庄田線も同じような問題がありますので、当然その一個一個すごく具体的に議論が進んでいるかというのはありますけど、当然そういう通勤の足としてというのもありますけど、通学の足という、特に小さなお子さんの通学の足というのは、これはある意味、数はそんなに、富雄庄田線はそんな数はないんですけど、やはりその数は少なくてももう不可欠な足だということになりますので、その辺りにつきましてはしっかりと奈良交通の方にお伝えをして、私もそういう視点でメッセージを出していると思いますので、当然そういうことというのは議論していく検討の要素の一つ、大切な要素の一つでございますし、これから一般的な議論は当然していますけども、特にその通学という視点に更に焦点を当てての具体的な議論をこれからしっかりとやっていくというのは当然のことだと思います。
198 ◯吉村善明議長 梶井議員。
199 ◯4番 梶井憲子議員 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。今後その人口の減少によって路線バスというのは、いずれまた維持困難になるのではないかというのが心配なんですけども、その人口減少に対する何か対策というのは、バス路線の対策、何か考えておられますでしょうか。
200 ◯吉村善明議長 米田部長。
201 ◯米田尚起建設部長 少子高齢化の進展や生産年齢人口が減少する中で、既存の公共交通サービスを持続的に維持するためには、行政や交通事業者だけではなく、市民や地元企業等、生駒市に関係する全ての方々が三位一体で取り組むことが必要になってくると考えております。そのために市民等に公共交通に関する分かりやすい情報提供や、公共交通を利用することのメリット等を発信することで、生駒市の公共交通サービスを自分たちで支える、守る、利用するという意識を醸成し、利用を喚起するための施策検討や体制構築を図ることが必要と考えております。
202 ◯吉村善明議長 梶井議員。
203 ◯4番 梶井憲子議員 最初に答弁もあったんですけども、令和5年度に全国のローカルバスを始めとする支援をする国の新しい制度が検討されているとのことで、大いにそちらに期待をしたいんですけども、市としても事業者への助成だけでなく、住民が乗りたくなるような、バスに乗って出かけたいなとか、バスに乗りたいと思うような取組を進めてほしいと思っています。それは要望しております。地域ごとに状況は違うので一律にというわけにもいかないかもしれないんですけども、自治会や地域ごとに回数券を発行するなどの取組というのは可能なんでしょうか。独自に取り組もうとする自治会に対して、市が相談に乗ったり、何かしらの支援をしたりすることというのを検討していただきたいんですが、その辺りはいかがでしょうか。
204 ◯吉村善明議長 米田部長。
205 ◯米田尚起建設部長 現在奈良交通からは回数券の発行はしていないとは聞いておりますけども、利用促進に向けて奈良交通に相談や要望をしていくことは可能だと思います。それと市も利用促進に向けて地域とともに取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
206 ◯吉村善明議長 梶井議員。
207 ◯4番 梶井憲子議員 市に頼ってばかりではなく、やっぱり地域の住民も何らかの取組をしていかないといけないのではないかと私は考えています。1人でも多くの人が乗ろうかなという気になるように取り組んでいきたいと思いますので、市もご協力をお願いします。
あと、奈良県の方から奈良交通に対して多額の補助金が出されているというようなことなんですけども、奈良県が奈良交通に出している補助金のうち、そのうち生駒市には幾らか充てられているんでしょうか。
208 ◯吉村善明議長 米田部長。
209 ◯米田尚起建設部長 現在生駒市内を運行している奈良交通の路線バスにおいては、県の補助金というのは採択要件に合致しないことから、補助金は一切出ておりません。
210 ◯吉村善明議長 梶井議員。
211 ◯4番 梶井憲子議員 大変残念と言うか、市が頑張るしかないのかなというところで、ちょっと残念に思います。県に対しては、今後は日本維新の会奈良県議団を通じて要望の方を続けてまいりたいと思っています。
生駒市は、交通弱者や市民の足をなくして見捨てるというようなことは絶対ないと信じております。しかし、財源には限りがありますので、地域住民がまずバスに乗るという協力が必要かと思います。バスに乗るきっかけづくりの仕掛けが必要と思いますので、そこは担当の部署だけではなくて、まちづくりに関わる様々な部署を巻き込んで施策の方を打ち出していただきたいなと、これは要望でございます。また、住民の人数が少なくなって、やっぱり存続が難しくなっていく路線というのはあろうかと思うんですが、冒頭の答弁にありましたように、市民の活動の機会の保障ということで、活動機会の保障ということで公共交通サービスの提供による市民の活動機会の保障、まちづくりと連携した公共交通サービスの提供、そして市民、地元企業、行政等の協働による公共交通サービスの充実と定めている三つの基本方針に従って、今後も市民の生活の足がなくなるなんていうことはないということをお約束いただきたいんですけども、市長、いかがでしょうか。
212 ◯吉村善明議長 小紫市長。
213 ◯小紫雅史市長 今、梶井議員おっしゃったように、先ほどの三つの活動、市民の活動機会の保障でありましたり、まちづくりと連携した公共交通サービスの提供、あとは正に三位一体、市民、地元企業、行政、そしてバス会社そのものもそうですけども、連携をしたサービスの充実、これにつきましては、正に基本方針としてしっかりとやっていきたいと。その結果として、市民が通学、通勤で使う、こういうバスといった移動手段がなくなるということがないようにしっかりと取り組んでいくということはここで約束をさせていただきたいと思います。あすか野の地域におかれましては、この話が出たときに非常にいろんな不安もおありだったと思いますけれども、私は非常に感動したのは、やはりその地元のバス停のところに、こういう話あるけど、公共交通、しっかり僕らも乗ろうよみたいな、ちょっと私、詳細な文言、分からないけど、そういう趣旨のことを掲示していただいて、やっていただいたということは我々大変心強かったというふうに思います。市も今回予算の中に燃料高騰分を補填するための公共交通事業者に対するそういう予算をかなり大きな額を入れております。これによってこういう話も含めて、交通事業者、奈良交通も含めて前向きに今出している提案ではなくて、もう少し中身をしっかりと見直そうということであったり、時期をもう少ししっかり考えてからというような議論に今、前向きに乗っていただいているということだけはお伝えをしたいと思いますけれども、生駒市だけが汗をかいたりお金を出したりしても、一時しのぎにはなっても、やはり持続可能なこういう公共交通という話にはつながらないと私は思っていますので、市も本気で汗をかくと同時に、事業者にもしっかりと企業経営の努力をやっていただいたり、様々な乗客が増えるためのサービスの改善、こういうものもやっていただきたいということ。そして何より先ほど申し上げたように、地域の住民の方がどういうふうにしたらバスに乗るのか、例えば自治会で回数券みたいな具体的なお話もいただきましたけれども、何か出かけたくなるような機会とかイベントづくりみたいなところのご要望もありましたけど、それも市でも考えますが、逆に地元の皆様にも、こんなんやったら、バス乗るかもしらんなというようなお話もいただいて、いい形でこの大変大きな課題と言うか、ピンチと言えばピンチの状況でありますけれども、今後の持続可能な公共交通の発展に向けて事業者と行政と、そして地元の市民、地元企業の皆さんが三位一体で取り組んでいくということで、市も全力で対応していくことをお約束させていただきたいと思います。ありがとうございました。
214 ◯吉村善明議長 梶井議員。
215 ◯4番 梶井憲子議員 最後になるんですけども、今日もたくさんの方々が傍聴に来られております。やっぱり市民が安心して暮らせるように、この公共交通についても、今後しっかりと協議を進めて取り組んでいただきますようにお願いしたいと思います。皆さんの思いがしっかりと届いた結論が出るように期待しております。
これで一般質問を終わります。
216 ◯吉村善明議長 次に、12番山田耕三議員。
(12番 山田耕三議員 登壇)
217 ◯12番 山田耕三議員 議長のお許しを得まして、一般質問を行います。
生駒市立小中学校児童・生徒の問題行動、不登校等についてであります。
本年10月27日、文部科学省は生徒指導上の課題に関する令和3年度分の実態調査の結果を公表いたしました。調査結果は小中学校での暴力行為、いじめ、不登校では件数、人数ともに令和2年度を上回り、不登校の小中学生の人数は過去最多となりました。さらに、小中学生の不登校者数は9年連続で増加しております。また、小学校児童の暴力行為の発生率は中学校を上回っています。コロナ禍で学校や家庭での生活や環境が大きく変化した結果、子どもたちの心や行動等にも大きな影響を与えていることがうかがえます。11月16日、生駒市教育委員会より、令和3年度児童・生徒の問題行動、不登校等生徒指導上の家庭に関する調査結果の概要の報告がありました。調査結果を見ますと、本市全小学校児童の暴力件数はコロナ前の令和元年度4件であったものが、令和3年度は6倍の24件に増加しております。不登校件数では、小学生は令和元年度56件に比べ、令和3年度は2倍の104件となっており、このような急激な増加は保護者にとっても不安な部分があります。そこで、本市の現状や取組等について質問をいたします。
1、令和4年度の問題行動、不登校等は現在どの程度把握されていますか。
2、令和2年より急増する問題行動、不登校等、生徒指導上の課題に関する取組はどのように行われておりますか。
3、生駒市教育相談室など、相談機関への相談件数等の現状を教えてください。
4、問題行動、不登校等に係る保護者への支援はどのように行われておりますでしょうか。
登壇しての質問は以上で、2回目からは自席にて行います。
218 ◯吉村善明議長 原井教育長。
(原井葉子教育長 登壇)
219 ◯原井葉子教育長 それでは、山田議員のご質問、生駒市立小中学校児童・生徒の問題行動、不登校等についてにつきまして、お答えいたします。
まず、1点目の令和4年度の問題行動、不登校等はどの程度把握しているのかとのご質問ですが、問題行動及び不登校等については、市内小中学校から2カ月に一度、月例報告を受け、この報告を3月末に集約し、国へ報告しております。とりわけ問題行動につきましては、事象発生時には学校から報告を受け、その報告を基に詳細について聞き取りを行い、学校と連携を取りながら対応しているところでございます。
次に、2点目の令和2年度より急増する問題行動、不登校等生徒指導上の課題に関する取組はどのように行われているかとのご質問ですが、令和3年度はスクールカウンセラーの配置を中学校で月2回から月3.5回、小学校では月1回から月1.5回に増やし、相談体制の強化を図っております。また、こちらの対策といたしまして、令和3年度4月には養護教諭対象に講師先生によるSOSの出し方教育に関する研修を実施し、その後、市内小中学校19校にて講師を招き、同様の研修を先生方向けにしたところです。令和4年度は、児童・生徒向けに各学校でSOSの出し方についての研修をスクールカウンセラー等と相談しながら取り組んでいるところです。
さらに、全ての子どもたちの居場所づくりを行うために、教育支援施設にあるいきいきほっとルームに加え、生駒南第2小学校内にのびのびほっとルームを令和4年6月に開設し、その中でオンラインによる相談室、どこでもほっとルームも開設しております。このほか、放課後の子どもたちの居場所づくりのため、放課後子ども教室を地域の方にお力添えをいただき、進めているところでございます。
次に、3点目の生駒市教育相談室など、相談機関への相談件数等の状況についてのご質問でございますが、令和3年度の相談機関への相談件数は2,323件で、令和4年度も令和3年度と同様のペースで相談を受けているところです。
次に、4点目の問題行動、不登校等に係る保護者への支援についてのご質問ですが、小中学校では、まずは学級の担任の先生始め、学年の先生や養護教諭、さらに学校長や教頭が相談を受けて助言や対応を行っています。その後、学校からの報告や依頼等状況に応じて、市教育委員会の指導主事がコーディネートをしまして関係機関につなぎます。例えば、専門的知見が必要であれば、スクールカウンセラーとの面談を進め、児童・生徒の発達的課題に悩んでおられるときには、通級指導教室の指導員や教育支援施設内に在籍している特別支援教育に関する発達相談員につないで連携を取っております。また、相談を受けた者が家庭環境の中に課題があると判断したり、保護者自身から他の支援機関についての相談を受けたりしたときには、市のサポートセンターやスクールソーシャルワーカーにつないで相談できるように対応しております。そして、保護者とサポートセンターやスクールソーシャルワーカーとの面談や学校も交えた会議や話合いの場を設けるなど、保護者の思いに寄り添いながら支援機関の紹介や課題解決に向けての手だてを一緒に考えているところでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
220 ◯吉村善明議長 暫時休憩いたします。
午前11時55分 休憩
~~~~~~~~~~~~~~~
午後1時0分 再開
221 ◯吉村善明議長 休憩を解いて、引き続き一般質問を行います。
山田議員。
222 ◯12番 山田耕三議員 それでは、随時質問させていただきます。
政務活動費で購入しております、日本教育新聞の11月7日には次のように書いております。小中の不登校、過去最多、コロナ禍の影響かとなっております。また、文部科学省が出した資料、多分教育長も読まれていると思いますけども、その報告書の中にも、令和3年度は
新型コロナウイルス感染症の影響が続きとあります。生駒では同様の見解かどうか、まず先にそちらの方を教えていただけますでしょうか。
223 ◯吉村善明議長 原井教育長。
224 ◯原井葉子教育長 生駒市の調査によりますと、小学校、中学校とともに、不登校のきっかけとなった主な要因で最も多かったのが、無気力、不安という本人に係る状況によるものでした。学校に行けない理由が、何が原因かはっきり分からないという傾向が現れたものであると受け取っております。やはりその背景には、コロナ禍で生活や環境が大きく変化したことによる生活の乱れや人との関わりの希薄化、また学校生活が様々な制限で楽しくない、登校意欲がわかないというそういうことが子どもたちに影響したものではないかと考えております。
225 ◯吉村善明議長 山田議員。
226 ◯12番 山田耕三議員 分かりました。令和2年度、3年度と、本当に子どもたちにとっては相当ストレスがたまっておるというのが、ここに無気力とか不安とかいうところで出てきていると思います。
次に、生駒市がこちらの方に出されました、この令和3年度の調査結果の概要の中で、特にちょっと僕が気になったのは、暴力行為。全国的にも暴力行為は中学生よりも比率では小学生の方が増えておるということになっておりますけども、その点、見解、いかがでしょうか。
227 ◯吉村善明議長 原井教育長。
228 ◯原井葉子教育長 令和2年度から3年度の発生件数の推移を見ますと、小学校が本市で9件から24、奈良県が186から364とともに増加しております。県、市とともに小学校の暴力行為が中学校を大きく上回っているというところが特徴であると感じております。これはやはり学級崩壊や指導が入りにくい児童の増加など、昨今の小学校が抱えている問題が数値として現れている結果であると考えております。ただ、一方で、1,000人当たりの比較で見ると、生駒市は2.7、全国の6.0、奈良県の4.2と比較しますと低い状況が続いております。これは本市の教育が学校、家庭、地域の高い教育力に支えられて子どもたちが育まれている結果であると捉えております。
229 ◯吉村善明議長 山田議員。
230 ◯12番 山田耕三議員 今の答弁で私もこれを見て令和元年度は1,000人当たり1件しかなかったのが、本当に2.7件に増えていると。件数で言えば、4件が24件になっているというところを全国的には低いというふうに回答されたと思うんですけど、引き続き各学校においてしっかりと調査をしていただいて、何が原因でこれだけ急激に増えたのかというところを引き続き調査していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
231 ◯吉村善明議長 原井教育長。
232 ◯原井葉子教育長 暴力行為の事案につきましては、その都度、先ほどの登壇の回答にもお話ししましたが、その都度学校の方から報告を受け、市教委としましても、ともに相談、また対応ということでしておりますので、その辺りはしっかりと受け止めながら、どうすればそのような子どもたちの心の荒れと言いますか、そういう起こすきっかけになることの原因も含めて、市教委としてしっかりと捉えて考えていきたいと思っております。
233 ◯吉村善明議長 山田議員。
234 ◯12番 山田耕三議員 分かりました。続いて、いじめについてなんですけど、国の方の調査結果では、令和3年度は
新型コロナウイルスの影響が続きとありまして、学校の中の活動が部活動とか、学校行事とか、様々な活動が徐々に再開されたことにより、接触機会が増加するとともに、いじめ防止対策推進法におけるいじめの積極的な認知に対する理解が広がったことでいじめの認知件数が増加したという書き方、されておると思うんですね。私が実際肌で感じるのには、確かにいじめの件数は増えているんであろうというふうには思っておるんですけども、本市の場合は、特にこの1,000人当たりで見ると、相当数、令和元年度もそうですし、その前の28年、29年もそうなんですけど、全国的にちょっと比べますと、特に元年度からは若干多くなっていると思うんです。これ、多分、統計の取り方を変えはったか何かと思うんですけど、その点はいかがなんでしょうか。
235 ◯吉村善明議長 原井教育長。
236 ◯原井葉子教育長 本市では、とにかく軽微な状況も見逃さないという姿勢で各学校には調査に当たっていただいております。例えば、低学年の中での些細なけんかであったり、悪口であったりというところも見逃さずにそれをいじめとして認識することで、中学年、高学年のいじめの早期解決、早期発見につないでいくという姿勢で取り組んでおりますので、その結果がこのような数になっていると認識しております。
237 ◯吉村善明議長 山田議員。
238 ◯12番 山田耕三議員 分かりました。ただ、特にこの令和3年度においては、令和2年、3年と続いて、やっぱり実際に数的にも増えております。令和2年度、特に721件という小学校、特に小学校は相当数増えていますので、引き続き子どもたちの様子をしっかりと、教委だけじゃなくて学校と共に見ていってもらいたいなと思っております。1回目の答弁で、令和3年度から、先ほどスクールカウンセラーを小中学校に増員したというふうにおっしゃっていたと思うんですね。ただ、1回目の答弁の中で令和4年度の問題行動等にも報告があったと思うんですけども、令和3年、4年度ともに多分業務、相当増えているんじゃないかなというふうに、そういう感じがするんですね。ある保護者からも、学校によってですけども、僕も一部の学校しか聞いてないので分からないんですけど、ある小学校ですけど、来月でないと受けることができないという保護者の訴えもあるんですね。その点、滞りなく相談に応じられているかどうか、答弁いただけますか。
239 ◯吉村善明議長 原井教育長。
240 ◯原井葉子教育長 令和3年度にスクールカウンセリングのカウンセラーの回数を増やした分、相談件数も増加しており、今年度も現時点で昨年度同様のペースの相談件数となっております。それだけ相談ニーズが高いという現状でございます。相談ができる時間、枠が決まっておりますので、できる限りニーズに応えられるように、学校間で、また相談施設の方で調整をしていただいているところですが、議員がおっしゃられていましたように、なかなか予約が取りにくいという声も届いております。
241 ◯吉村善明議長 山田議員。
242 ◯12番 山田耕三議員 ありがとうございます。特にスクールカウンセラーは一対一でお話を聞かれると、しかも案件によってはやっぱり1時間以上は必ずかかってくるであろうと。そのまま保護者のカウンセリング、入りたいとかすると。特に30分で切れてそのまま次の方に行くということは多分されてないと思っております。ただ、このスクールカウンセラー、この人数でいけるかどうかって、これちょっと不安があります。先ほど、1回目の答弁の中に、そのSOSの出し方を子どもたちに研修を行った、しかも小学校、中学校全部に行ったというふうに答弁、あったと思うんですけども、具体的にはどのような形で子どもたちが出して、それを誰がキャッチするのかというところをちょっと教えていただけますでしょうか。
243 ◯吉村善明議長 原井教育長。
244 ◯原井葉子教育長 今年度、今実施をしている最中なのでございますが、多くの学校でその講師の先生はその学校に入っていただいているスクールカウンセラーの先生にお願いをしております。ある学校の内容を聞きますと、心をリラックスさせるためのストレッチなども取り入れながら、とにかく誰でも悩むということは当たり前なんだと、その悩みが自分にあるときにはどんどん周りの人に相談をすること、誰かそうする中できっと助けてくれる人がいるからという、本当に相談することが当たり前なんだというような話をしていただいているということです。その後、早速子どもがそのスクールカウンセラーに相談をお願いに行ったという事例も聞いております。なので、スクールカウンセラーという存在を子どもたちにも知ってもらう機会になっているのではないかと考えています。
245 ◯吉村善明議長 山田議員。
246 ◯12番 山田耕三議員 子どもたちにとっては初めてのそういった研修で、これも多分継続的に行うべきかなというふうに私は思います。なぜならば、今年受けたからといって、それをずっと子どもたちの場合、特に低学年とか、自分にはそういった声の出し方って必要ないねと思っていた場合、やっぱり中学生であったとしても忘れてしまうんであろうというふうに思っておりますので、是非できましたら継続的に受けてもらいたいと思っております。そして、先ほどこれも1回目の答弁で教育長が強調されたと思うんですけどね、居場所づくりを何度もちょっと言葉で言われたと思うんですね。なぜ教育長は今回の私が質問する不登校とか、いじめとか、学校内での暴力行為等に関して居場所づくりが必要であると思われてるんでしょうか。
247 ◯吉村善明議長 原井教育長。
248 ◯原井葉子教育長 やはり子どもたちが安心して安全に、そして自分らしく過ごせる場所というのが私は必要だと思っています。それがもちろん学校や家庭というところであることもあるのですが、必ずしもそれは学校の教室だけにとどまらず、そのために学校に行きにくい子にとって、いきいきほっとルームやのびのびほっとルームという場所があったり、また悩みを抱えている子どもたちにとって、そういう相談できる場所であったりということも含めて子どもたちが、自分が安心して過ごせる居場所づくりをつくっていきたいなというふうに考えております。
249 ◯吉村善明議長 山田議員。
250 ◯12番 山田耕三議員 今のお話、私も賛成ですけども、ただその子どもたちの悩みをしっかりと受け止められるような体制が例えば整っているのかどうか。先ほどおっしゃったようなのびのびほっとルームとかであるならば、低学年の子どもたちに対しても、前回補正予算で増額しましたから人を配置できていますよね。だから、そこで聞き取りができるであろうというふうには思うんですよね。ただ、例えば学童保育とか、若しくは民間の機関とかであるならば、子どもたち同士がその場で何らかの解決ができるような話、例えば低学年のお友達が高学年のお友達と遊びました。そこで、いや実はこうこうこんなことがというとこにあったときに、いや、どうしたのと聞いてくれるような、そういったところももう是非何らかの研修で行っていただきたいなというふうに思っております。
そして、のびのびほっとルームの方なんですけどね、9月に多分補正予算で人員の確保はできたんですか。
251 ◯吉村善明議長 原井教育長。
252 ◯原井葉子教育長 ほっとルームに相談、入室している児童は、当初20名足らずだったのが、現在40名ほどになりました。今議員がおっしゃってくださったように、9月補正で承認いただきまして10月1日より1名増員し、また部屋の方も教室をもう1部屋増やしているところでございます。
253 ◯吉村善明議長 山田議員。
254 ◯12番 山田耕三議員 そのときに答弁されてた中で、相談業務を請け負っていると、子どもだけを見るんじゃなくて、個別の相談業務、若しくは子どもにとっても個別に、別室で相談なり、カウンセリングのような形を取ったりというふうにおっしゃったと思うんですけどね、これだけ人数増えて可能なんですか。
255 ◯吉村善明議長 原井教育長。
256 ◯原井葉子教育長 今カウンセリング、スクールカウンセラーであったり、また学生のサポーターであったりということで、決して十分足りているかということでは、状況に応じて、その曜日に応じて内容も考えながらやってもらっているところです。なので、集団で活動する時間であったり、個別に予約を取ってもらって、個別指導、個別相談をするということで時間の割り振りを考えながら、今進めてもらっているところでございます。
257 ◯吉村善明議長 山田議員。
258 ◯12番 山田耕三議員 ただ、今当初の予定より、前回僕40名かどうか、もうちょっと少なかったような記憶なんですけどね、40名に今なっているというふうにおっしゃっているということは、もうこのままいけば、そういった心に何らかの形でわだかまりがあって学校が行けないだけでなくて、学校は行けてるけども、本当にぎりぎりの線でやっているようなお子さんの方も見えてないけど、たくさんいると思うんですよね。でも、こういったのびのびほっとルームというところに通うことによって他のお友達とか、そういった専門の先生方とともに心をもう一度しっかりやっていくという思いを持っていけると思うんですね。でも、これ以上増えていった場合、どうされる予定ですか。もし、子どもたちが、いやいや、もっと、なぜ、言いましたら、やっぱり小学生1学年12校で大体1,000人ほどいるわけですよね。約6,000人の子どもさんがいらっしゃるとなった場合、ほんの一部だと思うんですね、これね。これ、どうされますか。
259 ◯吉村善明議長 原井教育長。
260 ◯原井葉子教育長 このいきいきほっとルームも、のびのびほっとルームも居場所づくりの一つであります。当然それぞれの学校においても、別室登校、学校に行きにくい子どもたちがいつ来ても受け入れてもらえる先生がいて対応できるという部屋をつくってもらったり、またオンラインによる学校とのつながり、ほっとルームとのつながりというようなこともしておりますので、この二つのほっとルームだけではなく、どうすればその子どもたちが、全ての子どもたちが安心して自分の学びたいことを学ぶ、生き方を見つけられる居場所ができるかということを、今後も市教育委員会としましても、引き続き検討しながら、また新しい場所、新しい方法も考えていきたいというふうに思っております。
261 ◯吉村善明議長 山田議員。
262 ◯12番 山田耕三議員 そのときは是非人員の増員もやっぱり視野に入れてもらいたいと。なぜならば、次3点目でお答えくださいました数ですよね。これ二千何人という形でおっしゃってたと思うんですよね。生駒市の教育相談室の方で令和3年度のみでそれぐらいの数が来ているというふうにおっしゃってたと思うんですよね。これ、数え方なんですけども、1人の方が一度相談されたということなんでしょうか、それとも延べの数なんですか、どちらなんですかね。
263 ◯吉村善明議長 原井教育長。
264 ◯原井葉子教育長 この数は延べ人数をカウントしたものでございます。
265 ◯吉村善明議長 山田議員。
266 ◯12番 山田耕三議員 それで、相談員、ちょっと市のホームページに書いてますよね。教育相談員が5名、常駐なんでしょうかね。非常勤で言えば、カウンセラー、スクールソーシャルワーカーが入ってくださって、これ非常勤ですから、週に本当に少ない数、若しくは時間が限られたというのでと思うんですけどね、この人数でしっかりと回せていますか。
267 ◯吉村善明議長 原井教育長。
268 ◯原井葉子教育長 この二千数人というこの数は、学校におけるスクールカウンセラーの相談件数も含んでいる数でございます。
269 ◯吉村善明議長 山田議員。
270 ◯12番 山田耕三議員 学校の方からも保護者を通じて聞こえてくる声は、例えばいじめに遭っていますという事例で学校、なかなか行きにくいんですという相談をした場合、その保護者にとっては初めての相談ですから、2カ月かかるとか、夏休みを超えちゃってしまうということがあると。もっとすぐにできないのかという相談もあるわけですよね。ということは、実際に先ほどのご説明、教育長がおっしゃっていましたように、指導主事の方に行って、しっかりとそういった形で回る余裕があるのかないのかって見ましたらね、やっぱり数的に考えたら、見えない数をもっと含めてしまいますと、相談件数、多分、そして学校の先生自身が抱えている数、特にここの学校で多いとか、平均的にあるとかでないと思うんですよね。やっぱり今子どもたちはどこで自分のしんどい思いを出せたらいいですけど、出せないような状況で心折れちゃうというところしか見えてないと思うんですけども、その心折れる前に何らかの形で手を差し伸べられるような形は取られてますか。
271 ◯吉村善明議長 原井教育長。
272 ◯原井葉子教育長 この相談件数の約4割が不登校に関する相談になっておりまして、不登校の傾向がこれほど増加しているということは、今後更に相談のニーズは高まっていくものだと思われます。また、その暴力行為であったり、それからヤングケアラーなど学校だけでは解決なかなかできない、他の機関と連携することが必要なケースもやはりこのスクールソーシャルワーカーという存在がとても重要になってまいりまして、今後ますますスクールカウンセラー、またスクールソーシャルワーカー等の必要性というのは高まってくると考えております。
273 ◯吉村善明議長 山田議員。
274 ◯12番 山田耕三議員 先ほどスクールカウンセラー、臨床心理士とか公認心理師の方が多分中心になってやってはると思うんですよね。今出てきましたスクールソーシャルワーカー、これは福祉の分野になってくると思うんですよね。人と人としっかりとつなげていきながら行うのがスクールソーシャルワーカー、全く別の仕事やと思うんですよね。でも、これらの方々が本当に資格があるから言うて、多分雇ってはらへんと思います。それ、どこの市町村もそうですけど、ある一定のレベル以上の方ばっかりを雇ってはると思うんですよね。多分、増員をしようという形を取るとしても、なかなか増員は難しいんじゃないかなというふうに思うんですよね。私、今、今回のこの答弁をお聞きしましたら、学校の先生も疲弊していると。それは市の職員から確認したら、教育相談室の方も、いや頑張れますよとか、多分そういう答えしか返ってこないと思うんですよね。でも、現実に保護者のところでは1カ月やら2カ月、手を差し伸べてもらいたいにもかかわらず手を差し伸べてもらえないような状況が続いている可能性があるんじゃないかなというふうに私、思うわけですよ。人の増員はお考えじゃないですか。
275 ◯吉村善明議長 原井教育長。
276 ◯原井葉子教育長 委員がおっしゃるように、本当にこの相談体制というところは今後ますます必要になってくると思われます。なので、市教育委員会としましても、そういう専門的な知見を持つスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー始め、教育相談室の連携を強化するためにも、教育相談体制の充実、人の増員も含めてより一層進めていきたいというふうに考えております。
277 ◯吉村善明議長 山田議員。
278 ◯12番 山田耕三議員 分かりました。予算があることだと思います。ただし、コロナ禍で大変な思いをされている子どもたち、目に見えない部分があるかもしれないけど、現場の先生方は全部存じてはると思いますよ。しっかりと現場に寄り添って、人材が必要であるならば、それなりの人を雇うと思うならば、やはりそれなりの報酬は出さないといけないというふうに、私そう思うんですね。ですので、しっかりとした人材を確保するためにはこういったところにこそ予算を充てるべきであるというふうに指摘しまして一般質問を終わらせてもらいます。以上です。
279 ◯吉村善明議長 次に、3番中尾節子議員。
(3番 中尾節子議員 登壇)
280 ◯3番 中尾節子議員 議長の許可を得まして一般質問をします。テーマは、子育て支援についてです。
子どもが車内に置き去りになった事案のニュースが続き、胸が痛みます。11月に起きた大阪府での事案では、小倉こども政策担当相は、保育園で登園管理をしていたら救えた命だと思う、ただ保育所などの現状にかなり人繰りが大変で苦労されているという認識だ、ただ少しでも現場の負担が軽減できるよう努力を続けたいと述べています。また、大阪府の吉村知事は二度とこのような痛ましい事案が起きないようにICTやデジタルを使った仕組みを検討していきたいと話しています。生駒市は子育てに関する講座やサポートが充実しており、子育てしやすいまちとして定評がありますが、第1希望の保育園に預けることができず苦労している家庭がある、また場所はあっても保育士が足りないので受入れできない園があるなどの現状もあります。保護者が幼い我が子を安心して預けられるように、そして預かる側も安心して保育を担えるように、更なる保育環境の整備が必要と考えます。本市においては、安心して子どもを育てることができる環境づくりを推進し、及び本市の未来を担う子どもたちの健やかな成長に資するための教育環境を整備する事業の資金に充てるため、生駒市こども未来基金条例を制定し、併せて9月議会で議決した8億円の基金の使い道に期待するところです。
そこで以下の質問をします。
1、本市の幼稚園、保育園における送迎方法についてどのように把握していますか。
2、本市の待機児童の3年間の推移についてお聞かせください。
3、今後、未就学児がおられる世帯に対して、どのような支援をしていこうとお考えですか。
以上、登壇しての質問を終え、2回目からの質問は自席にて行います。
281 ◯吉村善明議長 奥田教育こども部長。
(奥田吉伸教育こども部長 登壇)
282 ◯奥田吉伸教育こども部長 それでは、中尾議員のご質問、子育て支援についてにつきまして、お答えをさせていただきます。
初めに、1点目の本市の幼稚園、保育園における送迎方法についてどのように把握しているかとのご質問ですが、公立幼稚園では入園当初に園のバスを利用しての登園か、徒歩や自転車での登園かを確認いたしております。公立保育園でも、入園当初に自家用車による登園か、徒歩や自転車での登園かを確認し、自家用車のご家庭は駐車証をお渡しいたしております。その後、変更があれば、都度ご家庭からご連絡をいただき対応をいたしております。
なお、公立幼稚園では園のバスを利用している園児は全園児の約25%、公立保育園では自家用車で登園している園児は園児全体の75%となっております。私立園におかれましては、園の規模にもよりますが、同様に把握をされているところでございます。
次に、2点目の本市の待機児童の3年間の推移についてのご質問ですが、実質待機児童数は令和2年10月時点で16人、令和3年10月時点で13人、令和4年10月時点で5人となってございます。
最後に、3点目の今後未就学児がおられる世帯に対してどのような支援をしていくかとのご質問ですが、現在本市では一人一人の子どもが健やかに成長することができる社会の実現を目指して、子どもや家庭を支援する取組といたしまして制定されました、子ども・子育て支援法に基づき、教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の確保など、この法律に基づく業務の円滑な実施に関する事項を定める計画といたしまして、第2期生駒市子ども・子育て支援事業計画を策定し、事業を遂行いたしているところでございます。来年、令和5年度につきましては、引き続き待機児童解消に向けた取組を行い、またコロナ禍で縮小傾向にありました、みっきランドを始め、市内の私立保育所内等で開設をいただいております、地域子育て支援拠点事業や子育て講座につきましては、市民の方々から定員の緩和や保護者の方々が交流し合える場の創出などを求める声が多くありますことから、コロナの感染拡大状況を勘案しながらも、乳幼児及びその保護者が交流し、子育てについての相談や情報の提供、学び合える機会づくりに努めてまいりたいと考えております。
なお、第2期子ども・子育て支援事業計画の計画期間が令和6年度で終了しますことから、来年、令和5年度には第3期生駒市子ども・子育て支援事業計画策定に向け、市民ニーズ調査も行う予定をいたしております。今後も子育て世代のニーズを把握し、事業を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
283 ◯吉村善明議長 中尾議員。
284 ◯3番 中尾節子議員 それでは、一つ目の質問、園への送迎方法に関しての追加質問をします。送迎方法についてはそれぞれ園で把握されているということで、公立保育園では車での送迎が約75%と多いですよね。園では預かる子どものきょうだい関係というのは把握されているでしょうか。
285 ◯吉村善明議長 奥田部長。
286 ◯奥田吉伸教育こども部長 各園で、きょうだい園児については把握をされている状況でございます。
287 ◯吉村善明議長 中尾議員。
288 ◯3番 中尾節子議員 それでは、車での送迎について、保護者の車通勤のついでか、それかそうでないかの把握というのはされているでしょうか。
289 ◯吉村善明議長 奥田部長。
290 ◯奥田吉伸教育こども部長 保護者の方とのとやり取りの中で把握することがございますけれども、そこまでの調査はいたしておりません。
291 ◯吉村善明議長 中尾議員。
292 ◯3番 中尾節子議員 なぜ私がこんなこと聞くかというと、1人の子どもを1人でもたくさんの大人とか人に知っておいてもらった方がいいと思うんですね。徒歩とか自転車だったら、たくさんの目に触れるんですけれども、車って見えにくいじゃないですか。やっぱりたくさんの目に触れることで子どもを危険から守ることというのができると思うんですね。それというのと、あとは後ほどの質問にも関わることなのでちょっと今の質問をさせていただきました。
次に、最近の車内置き去りの事案発生を受けて、生駒市として何か対応はされたでしょうか。
293 ◯吉村善明議長 奥田部長。
294 ◯奥田吉伸教育こども部長 昨年の7月、福岡県の中間市の方でありました、認定保育園の園児が送迎のバスに置き去りになったという痛ましい事件が起こりました。その際に、この事件を受けまして、翌日になりますが、本市の市内の保育事業者、そういった方々に、こちらが構成する生駒市保育会というところがございます。そちらの方に依頼をかけまして招集をかけました。その中で注意喚起、また意見交換を行いまして、こういった事案のないような取組を進めていくということをお話しさせていただいたところでございます。また、昨年以外に今年も9月に静岡県の牧之原市、こちらでも子ども園の園児がバスの方で置き去り事故があったということがございました。このときも注意喚起を行うとともに、まず公立園でもバスの運用の仕方、こういったものを改めて確認するということで進めてまいりました。こういった中では改善点、こういったものを職員同士が共有していって、こういった事故がないような取組というふうなことを進めるよう研修等も進めておるところでございます。
295 ◯吉村善明議長 中尾議員。
296 ◯3番 中尾節子議員 すぐに対応されたということなんですけれども、保育会や園長会の意見交換の際に、危なかった、これ危なかったというようなヒヤリ・ハットの事案というのはあったでしょうか。
297 ◯吉村善明議長 奥田部長。
298 ◯奥田吉伸教育こども部長 ヒヤリ・ハットにつきましてはございませんでした。以上です。
299 ◯吉村善明議長 中尾議員。
300 ◯3番 中尾節子議員 そういう意見ってなかなか出しにくいから、もしかして出てないのかもしれないですけど、生駒市内の送迎バスについてはどのような取組をしてるというそういう意見というのは出たんですかね。
301 ◯吉村善明議長 奥田部長。
302 ◯奥田吉伸教育こども部長 そうですね、取組についての意見交換というのはたくさんしていただいたと思っております。中では、やはり自分の園でやっているマニュアルというのがございます。そういったものをお互いに交換することによって、漏れ落ちがないかどうかというところにやはり焦点が当たってくるかと思っています。中では、やっぱりバスの中に子どもさんが残っていないかという何重のチェックをかけるんだということ、まずは当然二重チェックなんて当たり前になっていきます。こういった事案を受けながら、三重のチェックを進めると、どういったことがいいのかということ。運転手の方が最後にお掃除をされる、消毒をされる際にチェックをするなど、チェックの方法は幾つもあるということです。まず、乗った子どもさんの数を数える、それは当然のことかと思います。ただ、やはり寝ていたということも中ではあったというふうに聞いていますし、こういったことのないようにということで、二重、三重のチェックというものを進めていくようにということでございました。
303 ◯吉村善明議長 中尾議員。
304 ◯3番 中尾節子議員 国では来年度の4月から子どもが送迎バスを乗るときとか、降りるときの所在確認とあと置き去りを防ぐための安全装置の設置を義務付けるとしているんですけれども、何か本市独自で対策というのは検討されているでしょうか。
305 ◯吉村善明議長 奥田部長。
306 ◯奥田吉伸教育こども部長 これまで各園におきましては、いわゆる園児のマニュアルというふうなもの、いろんなもののマニュアルというのを作成いたしております。その中で職員がこのマニュアルに沿って対応してきたということでございます。今回、国が申しておりますバスの送迎安全徹底マニュアルというものが示されるということでございましたし、今、案も出ております。これを機会にやはりこの各園のマニュアルの見直しをかけていかなければならないというふうに私どもも思っておりますので、こういったマニュアルの見落としがないか、今後進めていきたいと思っております。
307 ◯吉村善明議長 中尾議員。
308 ◯3番 中尾節子議員 この安全装置の設置というのは全国でおよそ4万4,000台の送迎バスが対象になっているんですけれども、本市の対象バスというのは何台になるでしょうか。
309 ◯吉村善明議長 奥田部長。
310 ◯奥田吉伸教育こども部長 市内公立、私立ございますけれども、対象になっておりますのが、私立保育園で8台、それから公立の幼稚園のバスが8台ということで、16台が対象になってございます。
311 ◯吉村善明議長 中尾議員。
312 ◯3番 中尾節子議員 国では送迎バスのみが対象に緊急対策というのを講じるんですけれども、市としての、車での送迎って75%って割と高いんですけど、車での送迎についての対策というのは何か検討されているでしょうか。
313 ◯吉村善明議長 奥田部長。
314 ◯奥田吉伸教育こども部長 まず、自家用車の送迎ということでございますので、個人の車というふうになってございます。保護者の方には注意喚起というものについて、まず進めていくということが大事かとは思っております。機会を設けて、いろんなそういう注意喚起のお手紙を出したりとか、そういう学級懇談会とかでもそういった議題を出しながら注意喚起を進めていくということを考えております。
315 ◯吉村善明議長 中尾議員。
316 ◯3番 中尾節子議員 それは個人の車だからということなんでしょうけれども、やっぱり注意喚起だけじゃなくて置き去り防止のブザーのレンタルとかね、あとは買ったら補助金、詐欺の電話防止の電話の何か補助金とかあるじゃないですか。そんな感じでやっぱり子どもの命を守る、それは車というのは個人の持ち物だから、個人でとおっしゃるかもしれないですけど、やっぱりそれは公でもちょっとそういう補助というのはしてあげたら、助けられることがあったら、助けていただけたらと思いますので検討はお願いします。
次に、岸和田の事案というのは、3人の子どものうち置き去りになった1人が違う保育園だったためにちょっとこのような悲惨な事件が起こってしまったんですけれども、この方はどのような事情で違う園に通ってたかは、それは分からないんですけれども、本来ならば、きょうだいというのは一緒の保育園に預けるのが筋だと思うんですね、一般的だと思うんです。生駒市において、きょうだいが別の保育園に通っているという家庭はあるんでしょうか。
317 ◯吉村善明議長 奥田部長。
318 ◯奥田吉伸教育こども部長 たくさんいらっしゃいます。
319 ◯吉村善明議長 中尾議員。
320 ◯3番 中尾節子議員 たくさんということは何世帯ぐらいあるんですかね。
321 ◯吉村善明議長 奥田部長。
322 ◯奥田吉伸教育こども部長 この4月1日の入所を見てみますと、61世帯127人のお子さんが入っておられるということです。ただ、小規模保育園ということで0歳から2歳の保育園もあるということ、そこから連携園ということで3歳から5歳までの保育園もあるということでございますので、一概に今議員がおっしゃっているような別々が、致し方なく別々になっているということじゃなくして、そういった園もあるということでご理解いただきたいと思います。
323 ◯吉村善明議長 中尾議員。
324 ◯3番 中尾節子議員 ということは、預けるきょうだいで別々の園に預けるというのは、別に空きがないからというのでなくて、乳児、年齢で分けてというのもあるという解釈でよろしいんですね。
325 ◯吉村善明議長 奥田部長。
326 ◯奥田吉伸教育こども部長 そのとおりでございます。
327 ◯吉村善明議長 中尾議員。
328 ◯3番 中尾節子議員 そしたら、そうじゃなくて、その年齢ごとでというんじゃなくて、仕方なくやっぱり本当に空きがなくて別々の園に預けている家庭へのフォローというのは何かしていらっしゃるでしょうか。
329 ◯吉村善明議長 奥田部長。
330 ◯奥田吉伸教育こども部長 兄弟、姉妹の方が他の園になってしまうということでございますけれども、年度途中でも、もし空きがあれば転園の可能性は十分ございます。それですので、そういった働きかけ、実際分かっているわけですので、そういった働きかけも進めていきたいというふうに思っております。
331 ◯吉村善明議長 中尾議員。
332 ◯3番 中尾節子議員 実際にそしたら年度の途中からきょうだいが同じ園に預けることができたという実績はあるんでしょうか。
333 ◯吉村善明議長 奥田部長。
334 ◯奥田吉伸教育こども部長 ございます。4月当初、兄弟、姉妹と別園になられた方というのは、先ほど申し上げた61世帯いらっしゃるんですけども、転園を希望された方、中には転園を希望される方がいらっしゃるということで、20人おられました。その方の中で8人の方が同一園ということで転園していただいたという経緯がございます。
335 ◯吉村善明議長 中尾議員。
336 ◯3番 中尾節子議員 先ほどもお答えいただいたきょうだい別々の園に預けている家庭が61世帯で、うち同じ園に転園したいという人は20人で、そのうちの8人が年度内に同じ園に通うことができた。あと残りの希望して駄目だった人以外の40近い世帯の人というのは、結局別々の園のまんまということですよね。例えばこの別々の園に預けるメリットというのはあるんでしょうか。
337 ◯吉村善明議長 奥田部長。
338 ◯奥田吉伸教育こども部長 先ほども少し触れさせていただきましたけれども、保護者の方がまず乳児の場合、先ほど申し上げた0歳から2歳、こういったものの対象としている小規模保育園というのが幾つかございます。やはり小さなところで子どもを預けたいという保護者のご意見もあるということでございます。
339 ◯吉村善明議長 中尾議員。
340 ◯3番 中尾節子議員 だから親の希望でそうやってこぢんまりとして、その限られた何歳って0から2歳とかそういうところに預けたいという親の希望で別々というのもあるということで、それは理解したんですけれども、逆に別々の園に預けるデメリット、これはもう想像ももちろんできますし、話も聞いていますけど、市としてデメリットは何とお考えでしょうか。
341 ◯吉村善明議長 奥田部長。
342 ◯奥田吉伸教育こども部長 やはり小学校、中学校でも同じなんですけれども、保護者の方が別々の園にいろんな相談事もそうでしょうし、参観のときもそうなりますけれども、別々になるということの負担、そういったものがデメリットと思っております。また、持ち物も各園によって違うということで、上のお子さんの物を下のお子さんに使うということもできないというような状況がデメリットかと考えております。
343 ◯吉村善明議長 中尾議員。
344 ◯3番 中尾節子議員 もう私からしたら、私は保育園には預けたことはないんですけれども、いろんな話を聞いてたら、もう本当にきょうだい別々って、もうデメリットしか考えられないんですね。やっぱりきょうだいについては、申込み当初から優遇措置をすべきと考えるんですけれども、いかがでしょうか。
345 ◯吉村善明議長 奥田部長。
346 ◯奥田吉伸教育こども部長 私どももきょうだい園児が同一園に入っていただけるようなことを望んでおります。しかしながら、非常に今保育事情が需要の方が高まっているという状況もありまして、他の園に行っていただくというような状況が進んでおります。優遇措置ということでございますけれども、その点は入所の全国基準の中でそういったものを考えながら進めていきたいと、状況に応じて進めていかなければならないということで、この基準については都度見直しをかけているということでございます。そういった中で対応していきたいと思っております。
347 ◯吉村善明議長 中尾議員。
348 ◯3番 中尾節子議員 私、いろいろお話を聞いた保護者の中で、実際にきょうだい別々の園に預けてて、3人目の子どもが欲しいと。だけど、また同じように3人とも別々の園に預けなきゃいけないことになるかもしれないと。そうなったら、やっぱりもう大変過ぎて、3人目を産むのをどうしようかというふうに躊躇されている人の話を私、聞いたんですね。これってすごく少子化に拍車をかけていることになりますし、女性の社会進出を阻んでいるすごく大きな問題だと思うんです。ですので、そこは是非重く受け止めていただきたいと思います。
次に、朝の忙しい時間の送迎はやっぱり保護者にとって大変なこと。しかも別々だったらもっと大変じゃないですか。先ほども75%が車で送迎していらっしゃるということで、これは車通勤の途中だったらまだ負担感はそんなに少ないでしょうけれども、やっぱりわざわざ車で送って戻ってきてまた自分が歩いてとか自転車とかで駅に行くってすごく大変なことだと思うんですね。園が保護者の通勤に利用する駅の近くにあれば、そんなに大変じゃないかもしれないんですけれども、生駒市において、駅から近い徒歩10分以内の園って幾つぐらいあるんでしょうか。
349 ◯吉村善明議長 奥田部長。
350 ◯奥田吉伸教育こども部長 徒歩10分圏内というと、まず生駒駅、東生駒駅の駅周辺ということでいいますと、9園ございます。それから、白庭駅、学研北生駒駅、そして学研登美ヶ丘駅、こちらの方になりますと、6園、それから一分駅、南生駒駅、萩の台駅、こちらの南地区になりますと、3園ということになってございます。
351 ◯吉村善明議長 中尾議員。
352 ◯3番 中尾節子議員 全部の園の中の3分の2近くが駅の近くにあるということなんですけれども、ほとんどの人がこの駅に近い保育園を第1希望として挙げていらっしゃるんでしょうか。
353 ◯吉村善明議長 奥田部長。
354 ◯奥田吉伸教育こども部長 そうですね、やはり生駒駅、東生駒駅に関しましては第1希望とされていることが多くございます。
355 ◯吉村善明議長 中尾議員。
356 ◯3番 中尾節子議員 もちろん想像にあれなんですけど、駅が近い保育園の入所状況というのはやっぱりどこもいっぱいなんですかね。
357 ◯吉村善明議長 奥田部長。
358 ◯奥田吉伸教育こども部長 待機児童が0歳から2歳児までが多くなってございますので、中地区、生駒駅周辺等そういったところに関しましては、ほぼ募集がないという状況、いっぱいであるということでございます。ただ、北地区の方ではまだ募集がある園もございますので、やはり大阪の方に、今回コロナの状況でいろんな調査をした中で、大阪にお勤めいただいている方が約7割近くいらっしゃるというふうな状況、小中学校の方でも把握いたしております。保育園、幼稚園に関しても同じような状況であると考えたときには、そういった形のやはり駅周辺という保育園を選ばれるということが多いかと思っております。
359 ◯吉村善明議長 中尾議員。
360 ◯3番 中尾節子議員 逆に、これね、じゃ、駅から離れている園で満員のとこってあるんですかね。
361 ◯吉村善明議長 奥田部長。
362 ◯奥田吉伸教育こども部長 駅から離れていてもということでございますけども、当然満員の園もございます。
363 ◯吉村善明議長 中尾議員。
364 ◯3番 中尾節子議員 駅から離れていても、いっぱいって、つまり人気がある園って何で人気あるんでしょうか。
365 ◯吉村善明議長 奥田部長。
366 ◯奥田吉伸教育こども部長 やはり子育て世帯が多く住まわれている地区、また住宅地内にあるような保育園ということが、やはり住宅地から近いとかいうふうな形で希望が多く出ているということでございます。
367 ◯吉村善明議長 中尾議員。
368 ◯3番 中尾節子議員 それにしても、やっぱり駅近くの園というのが人気でニーズが高まっているというのは事実ですし、このニーズに今後、どう対応していこうとお考えでしょうか。
369 ◯吉村善明議長 奥田部長。
370 ◯奥田吉伸教育こども部長 このニーズをどうしていくかということですね、これまでも公立保育園の方につきましては、中保育園、東保育園、リズム室を改修いたしまして募集人数を増やしているということでございます。待機児童、先ほどから申し上げております0歳から2歳児、非常に多くなっております。そういった受入れを進めるために、今現在は小規模保育園の募集をここ数年させていただいています。今年もプロポーザルで1園を決定いたしました。昨年度も1園増やしたということでございます。そういった形で、駅の近くでこの小規模保育園を実施できるようにということでの取組を今現在進めているところでございます。
371 ◯吉村善明議長 中尾議員。
372 ◯3番 中尾節子議員 確かに駅に近いニーズの高い、駅が近いところに新しく小規模保育園とかを誘致するというのはすごくいいことですしありがたいことだと思うんですけれども、既存の空きがある園にも預けてもらえるように、駅前に送迎ステーションを整備するのも一つの方法だと思うんです。千葉県の流山市が駅前送迎ステーションを整備して送迎バスを運行しているということはご存じでしょうか。
373 ◯吉村善明議長 奥田部長。
374 ◯奥田吉伸教育こども部長 各自治体の取組でということで流山市の取組についても承知いたしております。
375 ◯吉村善明議長 中尾議員。
376 ◯3番 中尾節子議員 電車通勤している保護者のほとんどがやっぱり生駒駅を通ると思うんですね。生駒駅周辺に送迎ステーションが整備されたら、すごく、要は今まで車で保育所に送って、それでまた戻ってきて電車に乗っていく人たち、親、保護者たちにとってはすごく助かると思うんですね。送迎ステーションを整備するということを検討したらどうかと思うんですが、いかがでしょう。
377 ◯吉村善明議長 奥田部長。
378 ◯奥田吉伸教育こども部長 送迎ステーションの方式が流山市で実際されているということでございます。このステーション方式については、やはり待機児童をなくすという一つの手段になっています。生駒市でも以前にこの送迎ステーションが子育て支援センターでできないかという検討、実施をいたしました。検討の結果、今現在できていないということなんですが、できていないという理由についてですけれども、やはりそこに保育士がまずいないといけないということで、一番の大前提だと思っています。その保育士が今現在保育士不足というふうになっております。非常に保育士の採用に苦慮いたしております。これは私立保育園、公立保育園、全ての保育園でということになっております。生駒市内がそういった保育士不足の解消をどうしていくかという問題は別にこれはあるんですが、そういった中で受入れができないという状況がありまして、このステーション方式については、一旦保留ということをいたしております。今後やはり子どもさんを受け入れるについては、まず保育士の確保、そういったものが必要になると考えております。
379 ◯吉村善明議長 中尾議員。
380 ◯3番 中尾節子議員 おっしゃることは分かるんですけど、ただ行政だけでそういうことをやろうとすると限界があるんですけど、やっぱり民間に関わってもらうことで実現可能なことってあると思うんですね。例えば近鉄さんとかと事業連携したらいいと思うんですけれども、いかがでしょう。
381 ◯吉村善明議長 奥田部長。
382 ◯奥田吉伸教育こども部長 議員おっしゃるように、私ども、公立保育園だけとか、市内の保育園だけとかということを考えているわけではございません。以前にも、近鉄百貨店さんと協議を2回進めてまいりました。1回目につきましては、平成27年から28年にかけて、これは事業所内保育所の設置についてということで、いわゆるテナントの空いたスペースを事業所内保育所に活用していただくとか、そういった協議を進めてきました。これが、話がまとまらなかったということもございます。それ以降も令和元年から2年にかけまして、次には小規模保育所、こういったお話をさせていただいて協議をさせていただきました。なかなかこの協議の中では、近鉄百貨店さんもいわゆる合意と言いますか、決断に至らなかったという経緯がございますが、これまでやはり民間の方ともこういったお話をさせていただいているという状況でございます。
383 ◯吉村善明議長 中尾議員。
384 ◯3番 中尾節子議員 今までもそうやっていろいろと検討されてきたということなんですけど、百貨店さんだけじゃなくて、鉄道とか不動産とかね、他でもしかしたら条件が合うところがあるかもしれないので、やっぱりこの送迎ステーションについては是非今後も前向きに検討していただきたいと思います。
次に、二つ目の質問の待機児童についてお聞きしていきます。
待機児童は先ほどもあったように年々減ってきていますけれども、どのような要因が考えられるでしょうか。
385 ◯吉村善明議長 奥田部長。
386 ◯奥田吉伸教育こども部長 先ほども公立保育園の定員の増というふうなお話もさせていただいておりましたけれども、これまで取組といたしまして、私立園の新設、増設というものを進めてまいりました。特に待機児童の多い年代、0歳から2歳、先ほどから何度も申し上げておりますけれども、そういった方々の受入れをする小規模保育園、また事業所内保育所、そういったものの開設を促してきたということでございます。定員に増加がしていっているということでございますが、やはりまだそれよりもまだ保育需要も並行して高くなっているというような状況になっております。また、もう一つの取組といたしましては、令和元年に保育コンシェルジュを設置いたしました。今現在2名おります。このコンシェルジュが窓口の受付等の中できめ細やかなご案内をさせていただいて、そしてここしか駄目だという保育園を選ばれている方もいらっしゃいますけれども、そういった偏りがちになるようなところを、こういった園もありますよというふうなご紹介をかけさせていただきながら、希望園というものの均衡というものを図っているというところでございます。
387 ◯吉村善明議長 中尾議員。
388 ◯3番 中尾節子議員 保育園の定員をまず増やす努力をされたということで待機児童が減っているということで、ここ3年間の実績というのはどのようになっているでしょうか。
389 ◯吉村善明議長 奥田部長。
390 ◯奥田吉伸教育こども部長 この3年間ということで、令和2年度に開園します保育園がございますので、201人が増になっています。そして令和3年については新設もなかったということでございますので0件、令和4年度につきましては21人の定員を増にしたということです。この3年間では222人定員が増えているというところでございます。
391 ◯吉村善明議長 中尾議員。
392 ◯3番 中尾節子議員 これで定員が増えて、待機児童がゼロになるといいんですけれども、この待機児童が今もいる、待機児童が多い年齢というのを教えてください。
393 ◯吉村善明議長 奥田部長。
394 ◯奥田吉伸教育こども部長 先ほどから何度も申し上げておるんですけれども、待機児童の多いのはやっぱり0歳から2歳ということでございます。多い順に言っていきますと、1歳児が6人、0歳児が1人、それから3歳になりますけれども、1人いらっしゃるということで、8人が待機児童というふうになっております。
395 ◯吉村善明議長 中尾議員。
396 ◯3番 中尾節子議員 先ほど、駅近い保育園でも保育士不足のためにせっかく定員を増やしたのに、定員どおりの受入れができてない現状があるというふうにお聞きしました。本市においては保育士の確保にいろいろ尽力いただいているというのは分かるんですけれども、例えばどのような取組をされているでしょうか。
397 ◯吉村善明議長 奥田部長。
398 ◯奥田吉伸教育こども部長 保育士確保の取組といたしましては、潜在保育士がいらっしゃるということで、その確保について事業を進めてまいっております。一つは「資格を生かそう!相談会」、平成29年から実施をいたしております。令和元年からは本市の方が調整役となりまして、公私立の保育園やこども園を見学するツアー、そういったものの実施、またインターンシップを令和元年度から実施しているというところでございます。
399 ◯吉村善明議長 中尾議員。
400 ◯3番 中尾節子議員 ちょっともう少し詳しくその中身について聞かせていただきたいんですけれども、まずそれぞれの参加者数を教えてください。
401 ◯吉村善明議長 奥田部長。
402 ◯奥田吉伸教育こども部長 これまでの延べ人数で申し上げさせていただきます。「資格を生かそう!相談会」につきましては216人、それから見学ツアーは延べ55人、それからインターンシップについては延べ3人となってございます。
403 ◯吉村善明議長 中尾議員。
404 ◯3番 中尾節子議員 インターンシップってすごいグッドアイデアだと思うんですけれども、これは参加する人が自分が行きたいという園にもちろん行けるんですかね。
405 ◯吉村善明議長 奥田部長。
406 ◯奥田吉伸教育こども部長 インターンシップにつきましては、やはり事前に自分の行きたい保育園というものを調査もされていますし、例えばそこを卒園しておられる方というような方もいらっしゃると思います。ですので、3人の方がこれまでいらっしゃったわけなんですが、いわゆる希望の園にということでなってございます。
407 ◯吉村善明議長 中尾議員。
408 ◯3番 中尾節子議員 このようないろいろ今までおっしゃった三つの取組で潜在保育士の確保に頑張っていらっしゃったんですけど、実際これの取組の成果というのはあったでしょうか。
409 ◯吉村善明議長 奥田部長。
410 ◯奥田吉伸教育こども部長 インターンシップ3人の方は、そのまま希望の園に採用されたということでございます。ただ、これはやはり「資格を生かそう!相談会」の中でいろんな各園の方々に来ていただきまして、そこの園の特徴なり、いいところ、そういったものを職場としてのそういったところのこともお話をいただいたということでございました。公私立の中でフルタイムやパート、合わせまして、潜在保育士46人の雇用につながったという実績がございます。
411 ◯吉村善明議長 中尾議員。
412 ◯3番 中尾節子議員 46人ってすごいたくさんだとは思うんですけれども、ただもっとたくさん潜在保育士っていらっしゃると思うんです。というのは、私の周り、知っている人だけでも、割といらっしゃるんですね、保育士の資格を持っている人が。是非やってよって、私も声かけているんですけど、その人たちいわく、やっぱり資格だけ昔に取っただけだしとか、あとブランクがすごくあるしという方ばかりなんです。週3日とか短時間だったらという人たちってたくさんいらっしゃると思うんです。これね、相談会とかでそのような声はなかったでしょうか。やっぱり多様な働き方ができれば、雇用の創出にもなると思うんですが、いかがでしょう。
413 ◯吉村善明議長 奥田部長。
414 ◯奥田吉伸教育こども部長 やはり議員おっしゃっていただいているようにだと思っております。働き方改革ということもございます。今現在、その潜在保育士として資格をお持ちの方がどういった状況でお仕事をお望みになっているか、このマッチングを「資格を生かそう!相談会」でお話しさせていただいた内容でございます。ですので、46人の採用に至ったということです。やはり資格を持っていても長期間のブランクがある、そういった中ではやはり今回もコロナ禍の中で看護師さんの確保というようなことで、一旦臨床を離れてた方が練習するとか、そういう機会もございます。そういった研修も含めて、まずそういった方がいらっしゃるんであれば、登録を生駒市の方にしていただく、履歴書を提出していただいて登録をしていただいて、そして採用までにはどういったことを進めていったらいいかとかいうことをできればいいとは思っていますし、現在もその登録制については実施をしておりますが、いかんせん、まだ登録が非常に少なくなってきている、登録していただいても、採用につなげているということもございますので、こういった広報も進めながら、こういった潜在保育士の確保に努めてまいりたいと思っております。
415 ◯吉村善明議長 中尾議員。
416 ◯3番 中尾節子議員 是非今後も潜在保育士の確保に頑張っていただきたいですし、もう私も知り合いも、皆さんそうですけど、お知り合いとかいらっしゃったら声かけしていっていただきたいと思います。
次に、保育園の入所申込みについてお聞きします。申込書には、第6希望まで記入というふうになっているんですけれども、通勤の都合など、預けたいと思う園が一つとか二つしかなくて、六つは書かなかったという場合はどういう扱いになるんでしょうか。
417 ◯吉村善明議長 奥田部長。
418 ◯奥田吉伸教育こども部長 申込みの段階では1園しか書いておられない方もありますし、どうしても入らないといけないということで7園書いていただいている方もいらっしゃいます。受付の際に、1園が常時入所希望の多い保育園であったという場合につきましては、複数園を書いていただくように、どこかでも入れれるような形を考えていきたいということで、親御さんたちの負担にはなるかもしれませんけれども、就業の方に就いていただけるような形で保育園の方のご案内をさせていただいているところでございます。
419 ◯吉村善明議長 中尾議員。
420 ◯3番 中尾節子議員 そしたら、待機児童にカウントされているのは第6希望までちゃんと書いた人、書いたけど駄目だった場合、一つとか二つしか書いてなくて、入れなかった人というのは、待機児童としてはカウントされてないということでよろしいですか。
421 ◯吉村善明議長 奥田部長。
422 ◯奥田吉伸教育こども部長 今の待機に関しましては、一つだけを書いていただいている方については、実質待機というふうな形ではカウントはいたしておりません。しかしながら、待機には当然違いございませんので、待機児童としての取扱い、対応を取っていってご案内等もさせていただいているところでございます。
423 ◯吉村善明議長 中尾議員。
424 ◯3番 中尾節子議員 やっぱり皆さん全ての人が希望の園に入れるというのが理想なんですけれども、本来希望する園でなくて仕方なく他の園に預けているという声をちょこちょこ聞くんですね。やっぱりこのような現状をどのようにお考えでしょうか。
425 ◯吉村善明議長 奥田部長。
426 ◯奥田吉伸教育こども部長 議員おっしゃっていただいているように、本当に私どもも全ての方が希望の園に入っていただけることが一番望ましいことであるということは十分に理解をしております。しかしながら、この定員の問題、そして保育士不足の問題というものがこれだけ社会現象というふうになっております。これは生駒市だけの問題ではございません。全国的な、ですので国がこういった形で処遇改善等を進めていったりということで、保育士の処遇を改善しながら、潜在保育士の方も保育に携わっていただこうという日本全体が動いているというようなことでございます。ですので、私どもこういった条件的には厳しい場合についても、今保育コンシェルジュのお話を先ほどもさせていただきました。保育コンシェルジュの方がどういった形でご家庭に添えるかということ、ご家庭の内容を聞きながら保育園のご案内をさせていただいているという、そういった手だてを行っているところでございます。
427 ◯吉村善明議長 中尾議員。
428 ◯3番 中尾節子議員 保育コンシェルジュについてちょっとお聞きしたいんですけど、これの利用状況をお聞かせください。
429 ◯吉村善明議長 奥田部長。
430 ◯奥田吉伸教育こども部長 保育コンシェルジュ、先ほども申し上げました、2名、配置をかけております。令和3年の実績によりますと、374件のご相談を受けているというところでございます。
431 ◯吉村善明議長 中尾議員。
432 ◯3番 中尾節子議員 この相談内容というのはどのような相談が多いんでしょうか。
433 ◯吉村善明議長 奥田部長。
434 ◯奥田吉伸教育こども部長 そうですね、相談内容につきましては、やはり育児休業の最中の方が非常に多くご相談をされています。育児休業終わった時点でどういった保育園があるか、必ず入れるのかとかということ、また発達にご不安を持たれているような親御様が窓口で保育所のお話をということで、この保育コンシェルジュが対応しているというところが保育コンシェルジュの相談の内容になってございます。
435 ◯吉村善明議長 中尾議員。
604 ◯吉村善明議長 成田議員。
605 ◯14番 成田智樹議員 前例にとらわれずに、それとこの重層事業、支える側と支えられる側という関係から脱却して、住民が主体的に身近な場所で悩みを聞いたり、一緒に社会参加のための活動をしたりするなど、これまでと違う事業の枠組みを超えた多様な活動が展開されることが期待されているということでございますので、その辺のところ、重々前例がないとか、前例がなければやらないとか、できないとかということじゃなくて、しっかりとそういったところの取組を期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
最後、人材確保について、1回目の答弁では、現在も適切な人材確保に向けて検討しているということでしたけれども、先ほどの話ともちょっと関係しますけれども、具体的にどのような方、どのような人材確保策を今実際行われているのか、お教えいただけますか。
606 ◯吉村善明議長 鍬田次長。
607 ◯鍬田明年福祉健康部次長 今、正に動いている最中というような形ではございますが、特に相談支援包括化主任推進員については、担っていただく具体的な業務内容を想定した上で、その業務を行うための必要な資格や資質、経験等を求める人物像を精査した上で、求人をしてまいりたいと、今現段階は考えております。
608 ◯吉村善明議長 成田議員。
609 ◯14番 成田智樹議員 求人も大事でしょうけども、中から見つけることも考えることが大事なのかなと思ったりしますので、その辺のところはよろしくお願いしたいと思います。県に確認しますと、県がコミュニティソーシャルワーカーの養成研修というのを実施しているということで、平成28年からですか、実施しているというようなことでお聞きしましたけども、これについて参加状況をお教えいただけますでしょうか。
610 ◯吉村善明議長 鍬田次長。
611 ◯鍬田明年福祉健康部次長 今年度、福祉政策課の職員1名が市内の包括支援センターの職員4名とチームを組んで参加している状況でございます。
612 ◯吉村善明議長 成田議員。
613 ◯14番 成田智樹議員 当然そういったところも活用しながら、内部の人材の育成にも取り組んでいただきたいと思います。この事業を実施していく上で、内部、外部を問わず、優秀な人材の確保ができて、育成できる仕組みの構築をお願いしたいと思います。また、前回も申し上げましたけども、一部のスタッフに過度な負担がのしかかるようなことがないように、重々配慮をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
3番の生駒市としての特色について伺います。先ほどの答弁では、理念の共有と意識の変革が重要と考えると述べられました。このことについて、課題としてどんなふうに捉えておられるのか、ありましたらお教えいただけますか。
614 ◯吉村善明議長 鍬田次長。
615 ◯鍬田明年福祉健康部次長 課題と申し上げますか、現状におきましても、各担当課の窓口、福祉の関係の窓口の職員、相談者に対して真摯に向き合い、対応しているものと私自身認識をしております。重層事業の開始を契機にいたしまして、さらに地域福祉の課題をより意識していただきまして、横のつながりを持ちやすく、チームで支援を行う体制づくりが円滑に進むことを今現在は期待し、取り組んでおります。
616 ◯吉村善明議長 成田議員。
617 ◯14番 成田智樹議員 分かりました。あと、同じくICTの活用ということで答弁ございましたけれども、具体的にどのようなことを考えておられるのか、お教えいただけますでしょうか。
618 ◯吉村善明議長 鍬田次長。
619 ◯鍬田明年福祉健康部次長 大きく2点ございまして、1点目は適切な参加支援につなげるために地域の社会資源の集約と見える化、これを行いたいということが一つ、もう一つなんですが、個人情報の取扱い等クリアすべき課題は多々あると思われますが、相談者の支援状況とか、情報、支援記録につきまして庁内各課と相談支援事業所等が共有するような方法を検討してまいりたいと考えております。
620 ◯吉村善明議長 成田議員。
621 ◯14番 成田智樹議員 是非、様々ICTも私の想像を超えるところへ進んでいるようでございますし、最終的に人が判断することを機械が、AIが判断するような時代が来るかもしれませんけれども、もう少し先かと思いますので、その点しっかりと取組も進めていただきたいと思います。
最後になりますけども、断らない、属性にとらわれない相談支援事業をこれから進めていくということで、毎回と言いますか、この話になると、他の自治体でそんなにたくさんではないかもしれないですけども、ワンストップの相談窓口を設置しているというところもありますし、設置すべきではないかというような意見も様々お聞きするところでございますけども、今現状生駒市において、本市においてこのワンストップ相談窓口の設置について、どのような考えがあるか、お聞かせいただけますでしょうか。
622 ◯吉村善明議長 鍬田次長。
623 ◯鍬田明年福祉健康部次長 今現状重層事業におきまして、単独の相談支援総合窓口を設置する予定というのはございませんが、複合的な課題を抱える相談窓口があった場合は既存の高齢者、障がい者、生活困窮者、こども部局など、既存の窓口や相談支援事業所がそのお悩み事を受け止め、責任を持って多機関協働事業や適切な相談窓口につなぐといった形のワンストップの支援体制を構築しようと考えております。
624 ◯吉村善明議長 成田議員。
625 ◯14番 成田智樹議員 今現状承っておきます。今次長がお話しされたそういった体制を構築しようと、来年度から重層事業にしっかり取り組んでいこうということで、今鋭意進められているということで理解させていただきました。この重層事業、当初はこの移行準備事業ということだと思いますけれども、是非今まで様々な質問もさせていただきましたし、本当に困っている方にしっかりと手を差し伸べていただきたいという話もさせていただきました。この事業開始を機に、是非生駒市役所はどんな相談でも断らない、そして市民を誰ひとり置き去りにしないという宣言を市民の皆様に、また職員皆様に分かるように宣言をしていただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。
626 ◯吉村善明議長 小紫市長。
627 ◯小紫雅史市長 重層的支援事業を来年度からやっていくという以上は、もちろん今成田議員がおっしゃったようなことをしっかりと具体化、実現するために取り組んでいくと。生駒市役所は全ての相談を断らないと、市民をたらい回しもしないと、当然これまでもそのようなつもりでやってきたところもございますけれども、一層しっかりと宣言をすると言うか、そういう気持ちで覚悟を決めて覚悟を持って取り組んでいくということは当然だと思います。一つだけ言うとすると、先ほど来からございますように、成田議員もおっしゃっていただいていましたけれども、これというのは、聞けば聞くほど、相談を受ければ受けるほど、実際に悩みごと、課題、深刻ないろんな問題が出てくるのを、それをどういうふうに対応していくのかというところ、これはもう常にワンセットの話です。それを行政資源だけで、市役所だけでできるはずはなくて、個人情報等の関係もありますけれども、もちろん社協とかシルバーとか、さっき言った他の課、そして場合によっては地域の自治会だったり、いろんな市民団体さんだったりのお力をいただくようなケースも出てくるやもしれませんしということで、助ける人と助けられる人を完全に固定化をしない、全ての人に役割を持っていただくということも含めて、これはSDGsの17番目の正にそういう理念だと思いますけれども、そういうまちづくり、今まで進めてまいりましたけど、それと併せて、今成田議員がおっしゃった全ての相談をしっかりお聞きをして、市民をたらい回しにせず、課題にオール生駒シティー、市役所だけじゃなくて、まち全体で、もちろん行政がしっかりリードしますけれども、対応していく、そういう覚悟を持ってやっていきたいと思います。
628 ◯吉村善明議長 成田議員。
629 ◯14番 成田智樹議員 市長の覚悟をお聞きしましたので、生駒市はということで進めていただきたいと思います。厚労省はこの重層的支援体制整備事業、重層事業に取り組むに当たっての留意点として、これは繰り返しになりますけれども、既にある地域のつながりや、支え合う関係性を十分理解し、地域住民の主体性を最も尊重し、関わる住民の意見を聞いた上で、行政から必要な範囲で活動を応援するというボトムアップの視点を重視していただきたい。また、地域住民や関係機関等々振り返りや議論を繰り返し行うことで事業の実施状況等を定期的に分析評価し、必要な見直しを行うだけでなく、事業を実施してみて初めて生まれた価値にも着目していただくことが重要と述べています。言うのは簡単ですけど、非常に難しい話だと思います。これをしっかり念頭に置いて、属性を問わない、断らない包括的な相談として、誰も置き去りにしない支援体制の構築を生駒市として創意工夫をもって円滑に実施できる仕組みとすることを期待いたしまして、質問を終わります。
630 ◯吉村善明議長 以上で本日の一般質問を終わります。
以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議については、5日午前10時から再開いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後3時55分 散会
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